プレスリリース

ダイセル・エボニックのPEEK樹脂 ベスタキープ 八木熊のX線透過型開胸器に採用

2021年06月08日

  • ベスタキープ製X線透過型開胸器
  • ハイブリッド成形とは

・耐熱、耐滅菌性に優れ、減菌処理に対応

・X線透過性を有するためX線等を使用するハイブリットカテーテル手術に対応可能

・SUS製開胸器と同等の強度

 

ダイセル・エボニック株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:金井(かない) 産(ただし))のPEEK樹脂 ベスタキープが、株式会社八木(やぎ)熊(くま)(本社:福井県福井市、代表取締役社長:八木(やぎ) 信二郎(しんじろう))のX線透過型開胸器に採用されました。

このX線透過型開胸器は連続繊維(炭素繊維/ガラス繊維)で出来たプリプレグを射出金型内にインサートし、ベスタキープを高速充填するハイブリッド成形法で製造され、その優れた耐熱・耐薬品性により、オートクレープ滅菌、EOG滅菌などのほぼ全ての減菌処理への対応が可能です。 

また、従来の金属製はX線を透過しませんが、ベスタキープ製開胸器はX線透過性があり、腹腔鏡や内視鏡を用いた低侵襲手術中に装着したままX線を使用できます。加えて、SUS製の4ミリ開胸器とほぼ同等の強度を実現し、更に重量を3分の2低減することにより医師の負担を減らすことも期待されています。

金属代替を可能とする熱可塑性コンポジットと生産性の高い射出成形法とのコラボレーションで確立されたこの技術により、新しい可能性へと挑戦し、お客様の真のニーズにお応えすべく邁進してまいります。