プレスリリース

エボニックの新ポリアミド12複合製造施設の建設、順調に進む

2019年02月05日

  • ポリアミド12およびその前駆体を製造するための追加の設備は、ノルトライン=ヴェストファーレン州のマール・ケミカルパークに建設され、既存の生産工場を補完します。

 ドイツ・エッセン-エボニックは、新しいポリアミド12(PA12)複合製造施設を建設するための基本エンジニアリングを計画通り昨年末に完了し、プロジェクト実施フェーズに入りました。製造施設は2021年の上半期に稼働する予定です。
エボニックはドイツにおいてこれまでで最大規模である約4億ユーロを投資し、ポリアミド12の総生産能力を50%以上増強します。増設されるポリマーおよびその前駆体の製造設備は、ノルトライン=ヴェストファーレン州のマール・ケミカルパークに建設され、既存のポリアミド12製造プラントを補完します。
「このプロジェクトは特別な挑戦。」と語るのは、エボニックのハイパフォーマンスポリマー事業部の責任者、Dr.ラルフ デュッセル氏。その他の製品に加えポリアミド12関連のペレットやパウダーであるベスタミドおよびベストジントが含まれているからです。「エボニックのエンジニアリング部門では約80人の技術者がこのプロジェクトに取り組んでいます。また、各サブプロジェクトに細やかに対応するため、世界規模の著名な技術サービスプロバイダーと契約しました。建設現場は現在稼働している工場のすぐ近くに位置しており、特別な安全基準が伴うため、建設中のエリアに加えて、建設用コンテナー、材料倉庫、そして事前組立のために、それぞれの十分な場所を確保しておかなければなりません。マール・ケミカルパークは、この厳しい基準にも対応しています。新工場の稼働後には、50年以上の歴史を持つ既存設備とともに製品供給に貢献します。」
自動車産業、原油およびガスパイプライン、3Dプリンティングなどの有力な成長市場においてポリアミド12は広く使われています。


リソースエフィシエンシー部門の責任者であるDr.クラウス・レティッヒ氏は次のように付け加えます。「この投資でわかるように、エボニックはスペシャルティケミカルへ引き続き注力していきます。 特殊な用途に使われる高機能樹脂ポリアミド12は、スマートマテリアル(エボニックの注力分野の一つ)の成長エンジンという重要な面を担っています。 それに加えて、ポリアミド12から製造される製品はエネルギー効率において優れています。

ポリアミド12は耐久性があり、金属部品よりもメンテナンス頻度が少なく、ガスパイプラインや自動車設計などにおいて軽量化に貢献します。」

 

(以上、2019年2月4日発表文書の和訳)
※ダイセル・エボニックはエボニック リソースエフィシエンシーのポリアミド12関連製品の日本販売元です。


エボニック インダストリーズについて 
エボニックはスペシャルティケミカルの世界的リーダーの1つです。専門性の高いビジネス、顧客中心の革新的な技術力、信頼できるパフォーマンス志向の企業文化は、エボニックの企業戦略の根幹であり、収益性の高い成長と持続的な企業価値向上に貢献します。エボニックが優位性を誇るマーケットから企業利益の多くはもたらされています。100カ国以上で事業を展開し、2017年度は36,000人以上の従業員を有し、総売上高は144億ユーロ、EBITDA(金利・税金・償却前利益)は23億6000万ユーロを計上しました。


リソース エフィシエンシーについて 
リソースエフィシエンシー事業は、リソースエフィシエンシーGmbHにより運営されており、エネルギー効率に優れると共に、環境に優しい高性能材料を自動車、塗料コーティング、接着剤、建設その他の産業に提供しています。この事業部門会社は、約10,000名の従業員を有し、2017年度は約54億ユーロの売上を計上しました。


このプレスリリースに記載されている見通しや期待、または将来の予測に関する記述は、既知または未知のリスクと不確実性を含む可能性があります。実際の結果や発展は事業環境の変化により異なる場合があります。
エボニック インダストリーズ AGとその系列会社は、このリリースに含まれる見通し、期待、記述に関して、更新の義務を負いません。