プレスリリース

バイオガス中のメタンを効率的に濃縮・回収する 中空糸膜モジュール セプラン グリーン(SEPURAN® Green)が 精製ユニットに採用

2017年10月17日

  • コンテナ内に設置されたセプラン グリーン分離膜 (赤枠内)
  • メタン吸蔵タンク(左)とメタンガス精製ユニット

 ダイセル・エボニック株式会社本社東京都新宿区、代表取締役社長アンドレ・ノッペのバイオガス用分離膜セプラン グリーン(SEPURAN® Green)が、株式会社ハイポテック本社東京都中央区、代表取締役:佐竹 英明)製のメタンガス精製ユニット「METACOMPRE®」と共に、北海道七飯町で稼働しているバイオガスプラントにおいて、「地域循環型バイオガスシステム構築モデル事業」として採択&導入されました。本事業では、バイオガスを99%以上の高純度メタンガスに分離精製し、低圧で吸蔵タンクに貯蔵する実証実験が行われています。  

発酵槽から取り出されたバイオガスの主な成分は、メタン60%、二酸化炭素40%であり、精製ユニット内のセプラン グリーンはバイオガスからメタンを分離し、メタンの精製濃度99%以上を達成します。 精製後、低圧の吸蔵タンクにて60倍の貯蔵を目標に実証試験を行っております。 

 都市部とは異なって、都市ガスの配管網のインフラが整備されていない地域において、バイオガスの利用によりエネルギーの地産地消を可能にします。 石油由来のエネルギーを必要としない地球にやさしい事業の実現を目指します。 バイオガスは、国の電力固定価格買取制度が39円/kwhと、他の再生可能エネルギーに比べて高い為に、主に発電されているケースが多いですが、メタンとして精製すれば安定した量での貯蔵が可能で、必要時に合わせて熱源や発電として利用すれば、より効率的なエネルギー利用が実現できます。 

 ダイセル・エボニックでは、一層の信頼度向上を目指し、今後も引き続き、お客様へのきめ細かな技術サポートを行ってまいります。