プレスリリース

ポリプラ・エボニックのPEEK樹脂ベスタキープ®ーJ 切れ味の鋭い高枝電動バリカンのギアに採用

2024年01月17日

  • ベスタキープ®ーJ 5000GB製樹脂ギア
  • 高枝電動バリカンDKRシリーズ チップレシーバー付き (写真:アルスコーポレーション様ご提供)

ポリプラ・エボニック株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:金井 産(かない ただし))の「ベスタキープ®ーJ」が、アルスコーポレーション株式会社(本社:大阪府堺市、 代表:瀧川 重隆(たきがわ しげたか)の高枝電動バリカンのPEEKギアに採用されました。

アルスコーポレーションの高枝電動バリカンは、その切れ味の優秀さから、果樹農家や野菜農家、花農家、大工、クラフト作家、造園家、そしてガーデニング愛好家など、幅広い用途で利用されています。しかし、この製品の一部である電動バリカンの減速ユニットに使用されるエンプラ製樹脂ギアの耐久性向上に課題がありました。

減速部分のギアに必要な耐久性を確保するためには、全体を金属製ギアに変更することが考えられますが、その一方で作業者の感電防止や設計変更、全体の重量増加が懸念されます。また、長期間の安定した性能を維持するためには、グリスの塗布などの定期的なメンテナンスが必要であり、作業性を向上させるためにはノイズの低減や白蝋病(はくろうびょう)(注)を誘発する振動の抑制も求められます。

こうした厳しい環境下で、耐疲労特性に優れたベスタキープ®ーJ 5000GBを採用することで、従来のエンプラ製ギアと比べて約5倍の耐久性を実現し、金属インサートも不要となる一体型ギアを採用することで、大幅な軽量化や騒音対策も可能になりました。

ポリプラ・エボニックは、製品寿命の延長を通じて、パートナー企業と共に将来の持続可能な社会を築くため、今後も展開を広げ、お客様への緻密な技術サポートを引き続き提供していきます。

 

注:チェーンソー(チェンソー)などが生じる強い振動を、長時間受け続けることによって発症する可能性がある障害。 それらの機械で長時間連続して作業していると、振動によって手足の血管が収縮し、血の気が引いたように手足の色が白くなることがあります。

 

* ベスタキープ®はエボニック インダストリーズ社の商標であり日本販売元はポリプラ・エボニック株式会社です。